ご挨拶
総会長ご挨拶

総会長 髙橋 孝
北里大学 大学院感染制御科学府・大村智記念研究所
感染症学
第37回日本臨床微生物学会総会・学術集会(会期:2026年2月13日(金)~15日(日) 会場:幕張メッセ 国際会議場)における総会長を拝命しております髙橋孝と申します。長野則之副総会長(信州大学 医学部 保健学科 病因・病態検査学)とともに、鋭意、開催の準備を進めております。
1990年1月、日本臨床微生物学会は「臨床微生物学と感染症検査に関する学術研究及び技術の進歩発展を図り、もって国民の健康増進及び公衆衛生の向上に寄与すること」を目的として設立されました。第1回総会・学術集会(東京 東條会館)が開催された折、「微生物検査師は臨床医より何を期待され、臨床医へ何を還元すべきか」という討論がなされたと聞いております。
2009年5月、「日本臨床微生物学会 設立20周年記念誌」が刊行されました。同誌の中で、初代理事長となります清水喜八郎先生が学問体系に関する考え方を記述されています。Science for Science(知の営みのための科学=微生物学)とScience for Society(社会のための科学=臨床微生物学)を述べられています。この「臨床微生物学」は「実学」に位置付けられ、拡大する学術と社会との接点の中で、学問体系における「実学」の重要性は益々強まっております。
時代の流れとともに、最新技術が開発され、臨床へ寄与できる様々な微生物検査法が診療現場へ導入されております。この技術革新とともに重要となりますのが[コミュニケーション]と考えております。即ち、「臨床医は微生物検査師へ何を期待し、微生物検査師へ何を還元できるか」という討論も大切であると思います。
このような点を踏まえ、第37回総会・学術集会におけるテーマを『臨床(医)と微生物検査(師)との更なる絆』と致しました。プログラム委員長として、臨床医・森伸晃先生(昭和大学 医学部 内科学講座 臨床感染症学部門)および微生物検査師・静野健一先生(千葉市立海浜病院 臨床検査科)に参画頂いております。くわえて、〔会場で楽しみながら学ぶ、学びながら楽しむ〕企画も用意しております。
第37回という歴史の中で、千葉県での開催は初めての試みとなります。現在、学術事務局・運営事務局が、盛会となりますよう、努めております。本学会・会員の先生方におかれましては、有意義な場となりますよう、お力添えを賜れれば幸いに存じます。
1990年1月、日本臨床微生物学会は「臨床微生物学と感染症検査に関する学術研究及び技術の進歩発展を図り、もって国民の健康増進及び公衆衛生の向上に寄与すること」を目的として設立されました。第1回総会・学術集会(東京 東條会館)が開催された折、「微生物検査師は臨床医より何を期待され、臨床医へ何を還元すべきか」という討論がなされたと聞いております。
2009年5月、「日本臨床微生物学会 設立20周年記念誌」が刊行されました。同誌の中で、初代理事長となります清水喜八郎先生が学問体系に関する考え方を記述されています。Science for Science(知の営みのための科学=微生物学)とScience for Society(社会のための科学=臨床微生物学)を述べられています。この「臨床微生物学」は「実学」に位置付けられ、拡大する学術と社会との接点の中で、学問体系における「実学」の重要性は益々強まっております。
時代の流れとともに、最新技術が開発され、臨床へ寄与できる様々な微生物検査法が診療現場へ導入されております。この技術革新とともに重要となりますのが[コミュニケーション]と考えております。即ち、「臨床医は微生物検査師へ何を期待し、微生物検査師へ何を還元できるか」という討論も大切であると思います。
このような点を踏まえ、第37回総会・学術集会におけるテーマを『臨床(医)と微生物検査(師)との更なる絆』と致しました。プログラム委員長として、臨床医・森伸晃先生(昭和大学 医学部 内科学講座 臨床感染症学部門)および微生物検査師・静野健一先生(千葉市立海浜病院 臨床検査科)に参画頂いております。くわえて、〔会場で楽しみながら学ぶ、学びながら楽しむ〕企画も用意しております。
第37回という歴史の中で、千葉県での開催は初めての試みとなります。現在、学術事務局・運営事務局が、盛会となりますよう、努めております。本学会・会員の先生方におかれましては、有意義な場となりますよう、お力添えを賜れれば幸いに存じます。
副総会長ご挨拶

副総会長 長野則之
信州大学 医学部 保健学科
病因・病態検査学
この度、副総会長を拝命致しました信州大学 医学部 長野則之でございます。
人類はその叡智を駆使して、これまで幾度となく生命を脅かすような感染症のパンデミックと闘いながら歴史を紡いできています。そして、今回我々が目の当たりにしている新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の世界的パンデミックに対してはこれまでに例を見ないスピードで新しいタイプのmRNAワクチンを開発する傍ら、ロックダウンによる行動制限や接触機会の回避など徹底した感染対策により対抗してきました。その結果、通常流行する感染症病原体に対する免疫獲得の機会が失われ、それらの感染が広がりやすくなってきている状況にあります。加えて地球温暖化による熱帯感染症流行域の北上、異常気象に伴う豪雨や洪水がもたらす感染症や地震などの災害に関連する感染症の発生・流行リスクの増大など感染症を取り巻く状況は新たな局面を迎えつつあります。COVID-19パンデミックは臨床微生物検査にも大いなる変革をもたらし、確定診断の要となる核酸検出検査 (リアルタイムRT-PCRなど)の手法が多くの検査室で導入されることとなりました。今後、遺伝子検査もSARS-CoV-2の検出のみに留まらず、多様な新興・再興感染症病原体の検出に活用され、感染症診断分野へ貢献することが期待されます。
第37回日本臨床微生物学会総会・学術集会ではこれからの医療連携のありかたを、ヒト-動物-環境の相互関係の中で探求する機会を提供することを目指し、予防・診断・治療の学際的・多角的な視点でプログラムが企画されております。そこでより多くの方々に本学会にご参加いただき知識・技術のアップデートや情報交換を目的に楽しく学んでいただければ幸いに存じます。総会長の髙橋孝先生のもと、鋭意開催準備を進めております。
日本臨床微生物学会総会・学術集会の千葉県での開催は初めてとなります。千葉県は落花生や梨、びわなどの特産品だけでなく、海に囲まれた恩恵としておいしい海産物もご賞味いただけます。学会会場となる幕張メッセで皆様をお迎えできますことを光栄に存じます。
人類はその叡智を駆使して、これまで幾度となく生命を脅かすような感染症のパンデミックと闘いながら歴史を紡いできています。そして、今回我々が目の当たりにしている新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の世界的パンデミックに対してはこれまでに例を見ないスピードで新しいタイプのmRNAワクチンを開発する傍ら、ロックダウンによる行動制限や接触機会の回避など徹底した感染対策により対抗してきました。その結果、通常流行する感染症病原体に対する免疫獲得の機会が失われ、それらの感染が広がりやすくなってきている状況にあります。加えて地球温暖化による熱帯感染症流行域の北上、異常気象に伴う豪雨や洪水がもたらす感染症や地震などの災害に関連する感染症の発生・流行リスクの増大など感染症を取り巻く状況は新たな局面を迎えつつあります。COVID-19パンデミックは臨床微生物検査にも大いなる変革をもたらし、確定診断の要となる核酸検出検査 (リアルタイムRT-PCRなど)の手法が多くの検査室で導入されることとなりました。今後、遺伝子検査もSARS-CoV-2の検出のみに留まらず、多様な新興・再興感染症病原体の検出に活用され、感染症診断分野へ貢献することが期待されます。
第37回日本臨床微生物学会総会・学術集会ではこれからの医療連携のありかたを、ヒト-動物-環境の相互関係の中で探求する機会を提供することを目指し、予防・診断・治療の学際的・多角的な視点でプログラムが企画されております。そこでより多くの方々に本学会にご参加いただき知識・技術のアップデートや情報交換を目的に楽しく学んでいただければ幸いに存じます。総会長の髙橋孝先生のもと、鋭意開催準備を進めております。
日本臨床微生物学会総会・学術集会の千葉県での開催は初めてとなります。千葉県は落花生や梨、びわなどの特産品だけでなく、海に囲まれた恩恵としておいしい海産物もご賞味いただけます。学会会場となる幕張メッセで皆様をお迎えできますことを光栄に存じます。